えほんのいずみ

絵本「ねずみくんのクリスマス」のあらすじや随想

 この絵本について―素敵に大きなプレゼント―

作: なかえ よしを

絵:上野 紀子

出版社:ポプラ社

出版年月日:2003年10月

出版社による対象年齢:3・4・5歳~

定価:1,100円(本体1,000円)

 はじめに

   子どもたちに人気のロングセラー『ねずみくん』シリーズの一冊。

   表紙の赤い縁取りも赤いページも、クリスマスらしい雰囲気でいっぱいです。


 あらすじと随想

   さてお話は、ねずみくんが大好きなねみちゃんに、クリスマスツリーを作るところ

   から始まります。心を込め、工夫してできあがったクリスマスツリー!誇らしい気

   持だったのに、あひるくんから笑われてしまいました。自分のに比べると小さい!

   と。ねずみくんは、がっかり!


 

   ところが、今度はあひるくんも、もっと大きいツリーの持ち主に、ばかにされます。

   こうして、次々にツリー自慢をしては、強敵にけなされるのです。この絵本の中で

   のツリー自慢は、より強くより大きくなりたいという成長への意欲なのでしょうが、

   ツリーと自分が一体化しているので、ツリーをばかにされると、自分がばかにされた

   ように思えてしまうようです。

                 

   私事ですが、そうした気持ちを十分に理解できていなかったために、3歳の孫息子に泣
 
   かれたことがありました。保育園へ送って行き、クラスの友だちの前で、何気なく私

   が、彼の靴下を脱がせてしまった時。ぼくは自分で靴下を脱げるのに、おばあちゃんの

   せいで、友だちにかっこ悪いところを見られた!と。



   さて、この絵本後半では、一番大きいぞうくんがみんなの前でツリー自慢をした時、ね

   みちゃんが一番小さいツリーを持って現われたので、ねずみくん以外のみんなが、彼女

   のツリーをばかにして、笑いころげました。



   ところが、ねみちゃんは、いじけるどころか、「ちょうど良かった、みなさん、うちへ

   いらっしゃい!」と、みんなを誘ったのです。



   そこでみんなは不思議に思い、彼女の家へ行くと、何とねみちゃんが、みんなのために

   作ったすてきに大きなプレゼントがありました。それが何かをここで披露してしまって

   は、台無しなので、是非絵本で楽しんでください。



   ねみちゃんのすばらしいプレゼントに、みんな大喜び!彼女の小さなツリーは、そのプ

   レゼントの飾りだったのです。


 おわりに

   彼女には、ただみんなを喜ばせたいという熱い思いしかなかった!

   友だち思いのねみちゃんは、一枚も二枚もうわてだったのですね。

   そこでみんなは、ねみちゃんへのお詫びと感謝の気持ちで、大きなプレゼントを贈りま
 
   した。



   ねみちゃんからみんなへのプレゼントも、みんなからねみちゃんへのプレゼントも、す

   てきに大きかったのです。


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