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絵本「ゆきだるまのクリスマス」のあらすじや随想

 この絵本について―ゆきだるまのクリスマスパ―ティを
          絵で楽しむ―

作:キャラリン・ビーナー

絵:マーク・ビーナー

訳:せなあいこ

出版社:評論社

出版年月日:2006年11月発行

定価:1,430円(本体1,300円)

 はじめに

   この絵本は、実生活で8人のお子さんと住む、アメリカのキャラリン&マーク・ビー
   
   ナー夫妻によって創作されました。前作『ゆきだるまはよるがすき』の続編です。



   

 あらすじ

   主人公は、クリスマス・イブに「ぼく」がつくったゆきだるま。



   ぼくが眠っている夜中に、町の広場に向かって走り出しました。広場にはあちこち

   から、たくさんのゆきだるまが集まって来ました。



   広場のまん中に、大きなクリスマスツリーが飾られたので、みんなで雪のボールを

   つるすのです。



   子どもたちは、おにごっこやうまとびをして、おおはしゃぎ。



   ゆきだるまママたちは、お手製のアイスクリームとかき氷を並べます。とってもお

   いしそう!



   クリスマスパーティが始まると、バイオリンのにぎやかな音楽に合わせて、ゆきだ

   るまたちが手をつなぎ、ゆかいに踊ります。



   その時、丘を越えてやって来たのは?



   ゆきだるまトナカイの引くそりに、プレゼントをいっぱい積んだ、ゆきだるまサン

   タ。サンタさんは、次々におもちゃを取り出して、ゆきだるまの子どもたちにプレ

   ゼント。雪でできたロボットや機関車に、読者たちも目を輝かせます。



   やがて、サンタさんはトナカイたちと空へ消えて行きました。



   さて、クリスマスパーティをしめくくるのは・・。



 随想とまとめ

   この絵本は、簡潔な文章と、絵の語る物語が想像の世界を広げます。

   夜の場面なので、青みがかったゆきだるまの世界に、ライトアップされた丸い顔が

   あたたかくて幻想的。



   人は不安な時、手のひらにおさまるくらいの柔らかいボールに触っていると、気持

   ちが落ち着くといわれますが、この絵本では、どの場面にもまぁるいゆきだるまが

   描かれているので、ほっこりします。



   そのうえ一人ひとりが、すてきにおしゃれ上手!ゆきだるま同士のおつき合いも、

   ほんわか楽しそう。



   ゆきだるま親子のあたたかいスキンシップを見て、読者の子どもたちも、ゆきだる

   まを身近に感じるでしょう。


   さらに、色々な動物の隠し絵があるので、友だちや親子で見つけっこするのも楽し

   みですよ。

   ティラノサウルスだけじゃなく、ブラキオサウルスもいるよ!と教えてくれた子も

   いました。さあ、どんな隠し絵が見つかるでしょう。


   大柄な絵が楽しく、クリスマス会などでも使えますが、子どもが隠し絵を探す時に

   は、ゆっくり見られるようにしてあげたいですね。


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