敬老会
孫息子ミッチ―の保育園で、今年も敬老会がありました。
今までは、夫のハットおじいちゃんが、ひとりで参加するからと出かけて行った
のに、今年は、趣味が忙しいから行かない、と言います。
ハットおじいちゃんの趣味は、囲碁・合唱・ピアノ。
「それなら!」と、今年はネッカおばあちゃんが行かせてもらいました。
ミッチ―は娘の長男で、我が家から一時間位離れた都心に住んでいます。
さて、敬老会が始まると、自己紹介、園児さんの歌、ふうせん送りゲームのあと、
コーナーに分かれて、孫たちと一緒に遊ぶ時間です。
「ミッチ―はコマがいい!」というので、私もコマをとりました。
でも、ちょっと嫌な予感。
私はひも付きゴマをやったことがないので、コマが回せないのです。
すると案の定ミッチ―の厳しいひとこと。
「あ―あ、おじいちゃんだったらできるのに~!」。
そのひとことが、ネッカおばあちゃんのヤル気に火をつけました。
コマとの出会い
そこでまず、ミッチ―と一緒に、よそのおじいちゃんにコマの回し方を教わりました。
それから帰宅すると早速、通販でコマを注文したのです。
待ちに待ったコマが届くと、ハットおじいちゃんに、「私にもコマの回し方を
教えて!」と頼みました。
するとおじいちゃんは、「いいよ~」と、コマを手に取り、コマの頭にひもをひっ
かけて、裏返しにし、芯棒のまわりにさっきのひもをきれいに巻きました。それか
らコマを放って、鮮やかに床に着地させたのです。
そのコマのよく回ること、回ること!!
「すごい!」
ネッカおばあちゃんも、見よう見まねで何度もやってみましたが、すぐには回せま
せん。コツがつかめないのです。
そこで、次の休日、趣味で忙しいおじいちゃんの代わりに、面倒見の良い息子に
頼み、ミッチ―と私でコマの回し方を教えてもらいました。
そのあと、私たちは何度もチャレンジして、やっと回せるようになったのです。
けれども、ミッチ―は悔しがって、「今度までに、できるようにしてくるから
ね!」と、コマを二個持って帰りました。
「私だって、できるようにするからね!」
ネッカおばあちゃんは、ミッチ―が帰ってから、一人で練習しましたよ。百回以
上も。
コマに夢中
さて2週間後に、ミッチ―がやってきました。
そして、おもむろにコマの裏側にひもを巻き、軽々と放って着地させたのです。
何とミッチ―はコマを回せるようになっているではありませんか!
「すご-い!どうしてこんなに上手にコマができるようになったの?」と聞く
と、「エへへへーッ」と笑うばかり。
どうやら、ミッチ―は自宅でお父さんとお母さんに教わったようです。
そこで私もミッチ―に、コマを回して見せました!
「おばあちゃんも上手になったね!」
ミッチ―のお褒めの言葉に、よろこびの、ハイ、タッチ!
伝承遊びは、動画を見ても細かい動きがわかりにくいので、コツを覚えるには、
やはり名人に教えてもらうのが、近道ですね。
私も三人の名人のおかげで、やっと楽しくコマが回せるようになりました。
毎日コマを回すと、体が柔らかくなり、バランスもとれるようになって、健康に
も良さそうです。
▲ ページの先頭へ